You Tubeでパリのカフェラテ一杯が20ユーロ(約3千円)、アメリカのドジャーズスタジアムで売っている、たこ焼きが13.99ドル(約2千円)、ハワイでラーメンが20ドル(約3千円)。
シンガポールでも、現地に駐在している友人は物価高に泣いているという。
何処も食べ物を含む全ての値段が信じられないくらい値上がりしているのだ。円安の関係もあるがそれ以上に世の中のモノの値段が上がっている。
日本だって物価が高い
他国に限らず日本も物価が上昇している。
スーパーに買い物に行けば、以前は経験したことのない合計金額にレジ前で唖然としてしまう。
特に、筆者のような年金生活者を暴風のように襲うのがこの物価高。
現役世代に対しても、政府は企業に賃金の上昇を推奨(指示)しているが、企業側は社員の賃金をあげた結果、経費が膨らみ、利益が減少。その結果、製品の値上げをせざるを得ない。
あげくの果てに、企業倒産まで引き起こし、社員は路頭に迷ってしまう。こんなことが起こっている。
イタリアの物価に驚く
昨年末にイタリアを訪問した際、一番驚いたのは、食べ物が他の国ほど高くはないということ。さすが食の都イタリアと言うべきか、物価はほぼ日本と同じかそれ以下なのだ。
カプチーノが一杯1.6ユーロ
ミラノの中央駅に新しくできたメルカートで頼んだカプチーノがなんと1.6ユーロ、涙が出るほど嬉しかった。
ミラノ中央駅に新しくできたメルカート
メルカート(Mercato Central Milano)の基本情報
名 称: Mercato Central Milano
住 所:Via Giovanni Battista Sammartini , 2,20125 Milano MI,イタリア
電話番号:+33 02 3792 8400
営業時間:7時00分~0時00分
URL : il mercato CENTRALE MILANO
食事をしても、それほど高くはない。イタリア人が自慢に思う料理は、ほとんどリーズナブルな価格だ。
ヴェローナのブラ広場の昼食は、ピザとカルボナーラ、スピリッツまで飲んで、合計18ユーロ。
軽食とはいえ、場所は有名な観光スポットであるアレーナのすぐ前、観光地のど真ん中でこの値段。
ヴェローナのアレーナが見えるブラ広場で昼食
トラットリアのランチ
ヴェローナのブラ広場では、簡単なランチだったが、ホテルで勧められたのがシーフードを得意とする、トラットリア。
ヴェローナでちょっとおしゃれなシーフードレストランだ。
店名は PESCHERIA I MASENINI、客はハイソな感じの人達で、値段もそこそこなのを覚悟で入店してみたが、会計は相応な値段だったので一安心。
ここが他の国だったら、相当な散財になったのではと妻と顔を見合わせた。
何れにしても、イタリアは他の国に比べて、特に食に関しては、リーズナブルであることを確認できた。
PESCHERIA I MASENINIの基本情報
店 名: PESCHERIA I MASENINI
住 所: Piazzetta Pescheria, 9 – 37121 Verona
電話番号:+33 45 9298015
営業時間:12時40分~14時00分 19時40分~22時00分 (月曜定休・日曜日は昼のみ営業)
URL :Fish restaurant in the center of Verona
イタリアが近くなった
別に、地球上の地形が変わったわけではないが、イタリアとの距離が、縮まったように思う。昨年の12月に日本からイタリアへの直航便が就航したのだ。
全日空の深夜便(01:05出発)だ。
日本からイタリアへ直行で行く日本の航空会社はこれが唯一。
羽田空港からイタリアのマルペンサ空港までノンストップで約15時間半、
ロシア上空を避けた北極周りのため、飛行時間は若干長いが、それでもドイツや他の国を経由するよりも断然早い。
さらに帰りの便もマルペンサから10:30出発で羽田空港へは翌日の朝7時30分に到着する。
これは仕事を持っている人にとっては、非常に朗報だ。
深夜出発なので会社で残業をしてからでも間に合うし、イタリアを午前に出発すれば、翌日の朝には羽田に着いてしまう。
東京勤務であれば、そのまま出勤も可能なのだ(体力があればの話だが)。
若者よ、海外に出よ!
実は、これはあまり人には話したくない情報だ。
何故ならば、イタリア旅行の人気が出てしまうと、本当のイタリア好きにとっては、困ることがある。
・人気が出たことで航空運賃が高くなる。
・イタリアの観光地がオーバーツーリーズムになってしまう。
などだ。
ただ、矛盾しているようだが、イタリアへはたくさんの人が行って欲しい、特に若者には、世界のいろいろなものを感性の鋭いうちに見て欲しいと思う。物価の面からもイタリアがお勧めだ。
高齢になってからでは何かにつけ納得してしまう傾向があるので、改革や生活のイノヴェーションは生まれない。と言うより、先がないので世の中に還元する余地がない。
イタリアで日本人、特に若者を見ることは稀だ。中国や韓国の若者はイタリアに限らず良く見かける。
これからの日本の将来を考えると若者にどんどん海外で刺激を受けて欲しいいと思う。
そして、若者が高齢者になった時には若い頃の経験が生かされることも知っておいて欲しい。若い頃の経験は必ず後の行動の役に立つから。
いち高齢者の想いです。