海外、特に欧米でレストランやショップに入って思うことがある。
多くの観光客が挨拶をしないことだ。
特に東洋系の団体客に多いように思う。
お店に入る際の「こんにちは(こんばんは)」「ありがとう、さようなら」。
英語なら 「ハロー」「サンキュ、グッバイ」
フランスなら 「ボンジュール(ボン ソワー)」「メルシー、オバ」
イタリアなら 「ボンジョルノ(ボナセーラ)」「グラッチェ、アルべデルチ」
※カタカナで失礼
最低限の挨拶を覚えるのはそれほど大変ではないはず。
発音が悪くても大丈夫だ、場合によっては日本語でも構わない。
問題は、ショップに無言で入って商品を勝手に手に取る。
これってショップの人にとっては甚だ無礼で迷惑な事。
ミラノでの出来事
これは数年前に経験したことだが、あるブランドの革製品を買いにミラノのショップに入ろうとしたところ店員から烈火の勢いでまくし立てられ、追い払われそうになったことがあった。
僕らはきちんと「ボンジョルノ」と挨拶しながらショップに入ろうとしたのだが、店主と思しき女性からイタリア語で怒鳴られた。
店の前を通りかかった老婦人が覗き込むほどの剣幕だった。
イタリア語で何を言っているのかはわからなかったが、僕らが財布を買いたいので見ても良いかと英語で尋ねると少し落ち着いたのか中に入れてもらえた。
しばらくして店主の気持ちが落ち着いたようだったので、話を聞くと、少し前に大陸の団体の人達が挨拶もなく入ってきて商品を手当たり次第かき回した挙句、何も買わず、挨拶もなしに出ていったらしい。
僕らもその仲間と思われたようだった。
こういった話はここだけではない。
僕も何人か大陸の友人がいるのであまり悪くは言いたくないが大多数の大陸の方の行動はあまりよろしくないようだ。
(僕の友人たちはきちんと礼儀をわきまえている。念のため)
この経験は大陸の方々のことだったが、日本人だって無言で店に入ってくる。
流石に商品をかき回すことはしないと思うが、無言なのは確かだ。
海外に行くなら行く先の習慣は事前に学び、マナーとして守ろう。
それができないのであれば、海外へ行く資格はないと思う。
ところで、日本でもレストランやお店に入るときに挨拶をしているだろうか、きちんと挨拶をする日本人もまだまだ少ないように思う。
店員:「いらしゃいませ」 客:「・・・・・・・」がほとんどではないだろうか。
最近あるチェーン店で客の来店時の挨拶を「いらっしゃいませ」から「こんにちは(こんばんは)」に変えたそうだ。
客が挨拶しやすいように考えたのだそうだ。
もっとも、店員:「いらしゃいませ」 客:「こんにちは(こんばんは)」でも違和感はないと思うが。
レストランやお店に限らず、人間関係に挨拶は大切であり、当たり前のことだと思うのは僕だけだろうか。
海外、特に欧米では公園を歩いていてるときも気軽に挨拶をしてくれる。
ホテルでエレベータに乗った時も知らない人でも挨拶をするし。
スーパーのレジで清算する時でも「元気?」と声をかけられる(初めて体験した時は、驚きのあまり何も反応することができず無言でスルーしてしまったが)。
挨拶は「敵ではない」の宣言
もっとも欧米の挨拶の習慣は「私はあなたの敵ではない」の表現だという。
日本ではその必要がないからなのか、見知らぬ人への挨拶は不思議がられる。
むしろ、何か魂胆があるように見えて敬遠される。
僕は朝起きたら妻に「おはよう」と言うようにしている。
妻は機嫌が良い時は「おはよう」と返してくれるが、日によって「・・・・・」の時がある。
ないか悪いことしただろうか?
決して僕は妻の敵ではないのだが・・。