【フィレンツェ・アカデミア美術館のダビデ像】ハートの瞳のなぜ

 フィレンツエ観光で見逃せないのが ミケランジェロの最高傑作、ダビデ像。実はダビデ像は市内に3体展示されている。

 アカデミア美術館内とその前にあるシニョーリア広場、そして少し離れた高台のミケランジェロ広場の3箇所。シニョーリア広場とミケランジェロ広場にあるのはいずれもレプリカ像。

ダビデ像は「ダビデのトリブーナ」に展示された巨大な像

 本物はアカデミア美術館の「ダビデのトリブーナ」に展示された5m 17cm(台座含む)の像。

 その場所はアカデミア美術館を入って左の”目覚める奴隷”の像を抜けた奥。入ってすぐに全体を眺めることができるので迷うことはない。

 像の近くに行ってその全容に触れてみてほしい、とても大理石でできているようには思えない筈だ。ましてやミケランジェロが若干26歳で製作したと聞くとやはり天才だと思わずにはいられない。

 像は360°どこからでも見ることができる。

高さは5m17cm、巨大な像だ。

 当初は高所(ドーモのクーポラ)に設置が計画されていたため見上げて丁度バランスがいいように頭部と手が少し大きく作られているのがわかると思う。

ダビデの瞳はハートの形?

 そして、少し離れた位置からみるとダビデの瞳がハートの形をしているのがわかるはずだ。

 

わかりずらいが瞳にハートが・・・

 「ミケランジェロさん、やるね!」と思ったが、当時は恋心を表すハートという概念はなく単に瞳の輝きを表現した技法のようだ。

 決してダビデが巨人ゴリアテに恋をした訳ではないようだ。

 あたりまえか。

もう一つのトリビア

 ついでにトリビアをもう一つ。

 ダビデの背中の筋肉が足りないというはなし。

 本来ならば右の肩甲骨と背骨の間は筋肉で盛り上がっているはずがむしろ窪んでいるという。

 ミケランジェロの彫刻のデジタル化でわかったらしいのだが、それはミケランジェロ本人も気づいていたらしく、大理石の大きさの問題だったようだ。

 まあ、芸術作品とみれば問題はないでしょう。

 

 

 









アカデミア美術館前のレプリカ

 


こら、なんてことをするんだ!(義妹の仕業だ)

 

アカデミア美術館の基本情報

名  称:アカデミア美術館  
住  所:Via Ricasoli, 58/60, 50129 Firenze FI, イタリア
行き方 :街の中心、ドーモから徒歩で6分、直線の道を500mの位置。
一口メモ:ダビデのトリブーナに続く、未完成の4体が並ぶ奴隷(囚人)のギャラリーも必見だ。
電話番号:+39 055 098 7100
営業時間:9時00分~ 18時15分 (月曜日 定休)
URL       https://www.galleriaaccademiafirenze.it/en/tickets/