今回ミラノを訪ねた目的はレオナルド・ダ・ビンチの最後の晩餐の壁画とミケランジェロのロンダリーニのピエタ像を見ること。
このふたりの天才の作品を見るためにミラノを訪問した。
この年も仕事の関係で年末の12月20日から約3週間が冬季休暇。
これを利用しての旅だ。
最後の晩餐は教会の壁画
12月22日の午後。
サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会の入り口にはすでに何人か現地ツアーに参加した観光客が壁に沿って並んでいる。
この日は生憎の雨、僕は小雨の時は傘をさすことはないがこの日の雨は比較的強かったためホテルで傘を借りた(僕は「雨男」と呼ばれているにも関わらず普段、傘は持ち歩かない)。
事前に受け取っていたツアーの案内メールには指定時間の30分前には入り口に集合するように書かれていたが僕らは一時間も前に教会に着いてしまった。
妻が寒そうにしていたので機嫌を損ねられては大変と思い、周りを見渡すと近くにカフェを発見。
すぐに飛び込んで暖かなコーヒーを飲みながら時間調整をした。
ここへ来るのは妻は初めてだったが僕は2回目。
以前、初めてミラノに出張で来た時に軽い気持ちでここを訪ねたのだが、予約が必要だということを知らなかったため、中に入ることができなかった。
最後の晩餐は何度も修復を繰り返し、現在では外気の影響を極力受けないように何重にもガラスで空間を仕切り観光客の出入りも制限している。
鑑賞も最大30名程度で約15分で入れ替えをしていく仕組みになっている。
そのため予約が必須になっているのだ。
現地ツアーに参加
通常、予約は正規のウエッブサイト、または電話で予約でき入場料金も€8程度(2019年現在)。
しかしツアー会社が事前に予約枠を確保してしまうのか、一般の受付は競争率が高く希望する日にち、時間帯は相当前からでないと予約が難かしい。
ウエッブサイトが一杯でも電話でなら多少は枠があるらしいが言葉の問題もあり今回は試していない(イタリア語、英語のいずれでも対応可能らしいので言葉に自信のある方は試してみたらいかがでしょう)。
案の定、僕らも正規サイトからの予約ができなかったため現地ツアーに参加を申し込んだ。
ツアーも各種あったが特に解説はいらないと思っていたので日本語ガイド付きよりも割安だった英語ガイド付きツアーを予約(くどいが、英語がわかるからではなく安かったからだ)。
それでも正規の予約の数倍の料金である。
他人に頼るのだから仕方がないが。
予定の時間の15分ほど前にイタリア人らしきガイドが入口にいる観光客に声をかけている。
僕らも予約番号を伝え教会の中に入り、何度かガラスドアを通過すると、ついにそこには印刷物や映像で見覚えのある壁画が。
これがレオナルド・ダ・ビンチの最後の晩餐
これが目的のレオナルド・ダ・ビンチの最後の晩餐。
やっと見ることができた。
実際にこの絵を見た印象は 本物を見る以前に色々なメディアで知っていたせいか初めての感覚はない。
ただレオナルド・ダ・ビンチがまさにここで、この壁画を描いていたと思うと、なんとも感慨深い気分になった。
この壁画をたった一人で3年かけて描いたことや、戦争で被害を受けなかったことから奇跡の壁画と言われているという知識を事前に知っていたからなのか。
もしも何も知らずにこの壁画を見たら違った印象を持ったのだろうかと余計なことを考えていると15分があっという間に過ぎた。
次のグループがガラス越しにドアが開くのを待っているのが見える。
ガイドは英語で色々説明をしているがよくわからない。
恐らくはネットに書かれている以上のことは話していないのだろうとは思うが、それにしてもこのガイドは何度この絵を見たのだろうか。
恐らく「世界で数多く”最後の晩餐”を見た人ランキング」の上位には入るだろう。
最後の晩餐 チケット予約方法
最後の晩餐を見学するには絶対に予約が必要。
鑑賞時間は15分の入れ替え制。
各見学のグループは30人程度。
そのため、見学の予約は日にちのほか時間の指定が必要になる。
当日現地で入手することは、ほとんど不可能と言ってもいいだろう。
公式予約サイトも予約開始と同時に全ての枠が埋まってしまうほどだ。
予約には4つの方法がある
予約方法には概ね4つの方法がある。
❶公式予約サイトで予約
❷オプショナルツアーサイトで予約
❸電話で予約
❹現地の窓口予約
❶公式予約サイトで予約
王道な予約方法。
ただし、競争率がとても厳しいのと操作がイタリア語もしくは英語のため多少戸惑うこともあるかもしれないがそれほど難しくはない。
競争率は予約開始と同時に全ての予約が埋まってしまうので旅行のスケジュールに合わせた希望の日時を予約するのはかなり難しいだろう。
ただ、料金は4つのうち最安だ(❷以外は同じ料金だが・・・)
予約サイトは「VIA TICKET」: 🔗CENACOLO VINCIANO
❷オプショナルツアーサイトで予約
オプショナルツアーサイト経由で予約する方法。
公式サイトより数倍の料金が必要になるが、公式サイトで埋まってしまっている日時を予約できる場合がある。
なぜかって? おそらく事前に予約枠を抑えてしまっているんでしょう。
結果、公式サイトの枠が減ってしまう。
多分、そんなところだろうと思う。
予約サイトは「GET YOUR GIDE」や「VELTRA」などのオプショナルツアーサイトがあるが、「最後の晩餐 予約」でネット検索すると数社が出てくる。
日本語で予約できるので手間がない。
ただし料金は公式予約よりも2倍以上になるが仕方がないか・・・
❸電話で予約
「最後の晩餐予約窓口」に直接電話して予約する方法。
イタリア語、もしくは英語での対応になる。
ただ電話での予約はサイトでの予約よりも枠が広いらしいが確実に予約ができる保証はない。
最後の晩餐予約窓口:+39 02 9280 0360
❹現地の窓口予約
運よくキャンセルがあった場合には予約できるが、可能性はほとんどないと思ったほうが良いだろう。
キャンセルがあったら、ラッキー!くらいな気持ちでトライしてみたらどうだろうか。
ミラノに行く予定があるのなら、訪ねるべき場所だと思う。
そう、この絵はここに来ないと絶対に見られないのだから。
訪問年月:2019年12月
サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会
住所:Piazza di Santa Maria delle Grazie, 20123 Milano MI, イタリア
URL : サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会_(ミラノ)
最後の晩餐 見学予約サイト(英語):https://cenacolovinciano.vivaticket.it