パリでエッフェル塔へ行く方法はいくつかある。
地下鉄(Metro)の9号線 トロカデロ(Trocadero)駅、6号線のヒラケム(Hakeim)駅、8号線のエコール・ミリテール(Ecole Militaire)駅から、RER C線でトゥール・エッフェル(Tour Eiffel)駅から行く方法。
一番のおすすめはトロカデロ駅からのアプローチ。
なぜかって?
理由は次の通り。
突然現れるエッフェル塔
6号線の地下鉄をトロカデロ駅で降りLa tour Eiffel の案内の階段を登り、シテ建築遺産博物館を左手に見ながら少し行くとシャイヨー宮のテラスの向こうにエッフェル塔がその姿を現す。
トロカデロ庭園に出るまでは博物館の建物が視界を遮っているが、建物をすぎると左手に庭園からセーヌ川を挟んだエッフェル塔が突然、出現する。
初めてエッフェル塔に行く人はこの演出に感動するはずだ。
建物の壁で遮られていた風景が突然広場に変わり、その奥には何度もメディアで見慣れたはずの、本物のエッフェル塔が突然出現する。
エコール・ミリテール駅からシャン・ド・マルス公園を通ってエッフェル塔に徐々に近づいていくのとは全く違う。
突然現れる姿に思わず声が漏れるはずだ。
「あっ、凄い!」
エッフェル塔は、Dr.エッフェルのこだわりが詰まった作品
僕がエッフェル塔を実際に見て感心したのはその造形美はもちろんだが、塔の4脚にそれぞれ設置されている4機のエレベータ。
エッフェル塔の完成後に付け加えられたそうだがその駆動のメカニズムがすごい。
普通、塔にエレベータをつけようと思ったら誰もが塔の中央に設置するのではないだろうか。
ところがエッフェルはそん選択を否定し、塔の4脚にそれぞれエレベータを取り付けた。
脚の形状に沿って斜めに上り下りする構造だ。
さらにゴンドラを水圧で動かすピストンはまるでジュールベルヌが描いた小説を再現したようなデザインだ。
ここまでやるのかエッフェル!と言いたくなるようなインパクトである。(南北のものは電気に変わっているが、東西のエレベーターは1889年当時のままの仕組みで動いているそうだ。)
そして、エッフェル塔のもう一つすごいところは展望台が解放的であること。
東京タワーや他のタワーは展望室が部屋構造で周りがガラスで覆われているが、この塔の展望台はオープン構造。
流石に金網でガードされてるが展望台から外気に直接触れることができる。
晴れた高空からパリの街を見下ろすのも素敵なことだが、天候によっては雲の中に入った展望室を体験することができる。
まるで雲の上を歩いているかのような感覚だ。
エッフェル塔はパリで訪れるべき場所の一つ
私見ではあるが、エッフェル塔はパリで訪れるべき場所であることに間違いはない。
そして誰か初めての人を案内するのなら是非、トロカデロ駅から行くことをお勧めする。
きっと驚きと感動の顔を見せてくれるだろう。
コンコルド広場から見た夜のエッフェル塔。毎定時には塔全体が光ですごいことになる。
訪問年月 2007年12月
エッフェル塔の基本情報
名 称:エッフェル塔
住 所:Champ de Mars, 5 Avenue Anatole France, 75007 Paris, フランス
行き方 :地下鉄6号線のトロカデロ駅、またはビル・アケム駅が最寄り駅
一口メモ:日没後から深夜1時までライトアップされ,毎正時には塔全体がキラキラと光る。
URL :https://www.toureiffel.paris/en