【ニュージーランドトレッキング 】マウントクックを歩く

オマラマで二日目のグライダー操縦体験を午後の早い時間で終了。

レンタカーをアオラキ/マウントクック国立公園に向けて走らせたのは午後の4時を少し回ったところだった。

マウントクックに向かってドライブ


道のりは単純な経路だが、念のためスマホの位置情報をセットした。

オマラマからの道程はブカキ湖の手前で一度左折し、あとは道なりに直進するだけだ。 

ニュージーランドの特殊な交通ルールの一つ、単車線の橋をすぎると右に小さなマウントクック 空港が現れた。

 

 

そこを通り過ぎると遠くにマウントクック の雪をかぶった雄大な景色が飛び込んできた。

車窓から見えてきたマウントクック の頂(写真中央)

 

こんな時、ひとり旅は寂しい。

一緒に感動を分かち合える相手がいないからだ。

写真ではきっとこの感激は伝わらないだろう。

食事の時とこんな瞬間がひとり旅の残念なところだと思う。

ハーミテージホテルに泊まる


アオラキ/マウントクック国立公園の拠点となるのが、アオラキ/マウントクック・ビレッジ。

この村に1884年にオープンしたのが観光客やハイカーに絶大な人気を誇る「ザ・ハーミテージホテル」。

ハイカー憧れのハーミテージホテル。運よく、前日に予約が取れた。チェックインの担当は日本人の女性。ニュージーランドに来てそのまま住み着いてしまったのだそうだ。

 

ここから眺めるマウントクック は壮大で素晴らしいの一言だ。

ホテルからマウントクック の眺め。明日はトレッキングで麓まで行く。
今から楽しみだ。

 

そのせいかこのホテルは相当前からでないと予約が困難だ。

僕も数ヶ月前から予約を試したが、常に満室で諦めざるを得なかった。

当初のオマラマを早朝に出発して、マウントクック の山稜を4時間トレキングしてからクイーンズタウンに戻るというハードなスケジュールをたてたのもそれが理由だった。

しかし、前日の夜にオマラマのアフリリモーテルでホテル予約サイトをチェックしたところ、ハーミテージホテルの空きを見つけ、当初希望していた前泊スケジュールに変更した。

僕が泊まった部屋からは残念ながらマウントクック を見ることができなかったが全室バルコニー付きの部屋からは、雄大な景色を眺めることができる。

全部屋テラス付きだ。
夜になって、南半球ならではの星空を眺めようと外に出たが、何と、空には煌々と光る月が・・。

 

朝食会場になっているアルパインレストランは全席どこからでもマウントクック の秀峰を眺めることができる。

僕は窓際の席をとり、予約できた幸運に感謝した。

アルパインレストランからはどの席からもマウントクック を望むことができる。
窓際の席を確保した。

朝早い時間だったが早々に宿泊客はダイニングに集まっていた。

食材は比較的多く揃えている。

家族連れも多く宿泊しているようだ。

中央のソーセージはセージでスパイスを効かせあったが、ハード過ぎて食べることができなかった。食習慣の違いを感じた瞬間だ。

僕の朝食セレクト。ホテル朝食は旅の楽しみの一つだ。朝起きてゆったりとした時間を過ごすのがこのうえなく楽しい。このホテルの朝食はマウントクックの壮大な風景付だ。

「フッカーバレートラック」を歩く


マウントクック 山稜をトレキングするには、「レッド・ターン・トラック」、「ケア・ポイント・トラック」、「フッカーバレートラック」の3つのコースがありどれを選んでもマウントクック の景観を眺めなながら、整備された遊歩道を歩くことができる。

僕は、最も人気が高いとされている「フッカーバレートラック」を歩くことにした。

ハーミテージホテルから標識を頼りに少し歩くとキャンプ場に着く。そこから往復10Km、所要時間は3~4時間。

ニュージーランド最高峰の裾野であれば結構きついコースを覚悟していたが、実際は高低差もそれほどなく、観光シーズンのピークを超えていたこともあり人も多くない、歩きやすいルートで少し拍子抜けした。

しかしマウントクック の雄大な景色を見ながらのトレキングは心踊るものだった。

このコースはフッカー川にかかる3つの吊り橋を渡り、氷河が溶け出してできたフッカー氷河湖がゴール。

トレッキングコースの案内板。ホテルを出たところにある。
ここからはまず、キャンプ場を目指す

第1の吊り橋

キャンプ場から約15分でミューラ湖展望台に着く。

ここまではマウントクック は山陰に入っていて見ることができないが標高3135mのセフトン山をはじめとする3000m級の山々が連なり圧巻だ。

昨日、グライダーで飛んで来たのもこの辺りだったような、でも湖は超えていなかったから違うか?などと思いながら第1の吊り橋を目指した。

ミューラー川にかかる、最初の吊り橋。幻想的な風景だ。

第2の吊り橋

第一の吊り橋ではまだマウントクック は見えず、第2の吊り橋をすぎてからマウントクック の威容が顔を出して来た。

ホテルから見た姿よりも圧倒的に大きな姿に足早になった。

第2の吊り橋をすぎたあたりから木道が現れ始める。

ここまでのルートも決して歩きづらいものではなかったが木道は整備されていて歩きやすくなっている。

さらにこの辺りからマウントクック が見え隠れし始める。


30分ほど歩くと第3の吊り橋に到着。

ここまでくるとフッカー渓谷の先にマウントクック の雄姿がくっきりと現れ、ゴールが近いことを教えてくれる。

第2の吊り橋。ここで、やはりひとり旅のハイカーに動画の撮影を頼まれた

 

マウントクック が近づいて来た

第3の吊り橋

第3の吊り橋から30分ほどで「フッカーバレートラック」コースの最終ゴール、フッカーバレー氷河湖に到着。

眼前にそびえ立つマウントクックの姿は極上の景色だ。

天気は快晴。

素晴らしい景色だ。この時、ニュージーランドに来てから雨に降られていないことに気づいた。「雨男返上だ!」。

 

ここを過ぎるとゴールまではもうすぐだ。

 

 

フッカー氷河湖に到着。ここまで約2時間。装備があれば、ここでコーヒーを入れたらどんなによかったか。今度、もし機会があれば是非 バーナーとコーヒーセットを持ってこよう。


トレッキング後はここで昼食にした。ハーミテージホテルの2階にある軽食ホールで一人下山祝いだ。

 

まとめ フッカーバレートラックを歩く


今回歩いたフッカーバレートラックは比較的平坦な道が続く、難易度の低いルート。

体力に自信がない方にもオススメのコースだ。

・往復距離  :約10Km
・所要時間  :約3〜4時間
・高  低 差  :80m
・アップダウン:ほとんどない、途中木製歩道もあり歩きやすい。
・見どころ  :3つの吊り橋と歩くほどに近ずいてくるマウントクックが素晴らしい。 

 

【ニュージーランド一人旅3】クイーンズタウンに戻る に続く

訪問年月:2019年3月

Hermitage Hotelの基本情報

Hermitage Hotel
住所
:Aoraki/Mount Cook National Park 89 Terrace Road, Canterbury 7999 ニュージーランド

URL: https://www.hermitage.co.nz