べネチアを尋ねたら忘れてはならないのがバーカロ巡り。
バーカロ(Bacaro)はちょっとしたおつまみと一緒にグラスワインを出す主に立ち飲みスタイルの居酒屋。
べネチアには数多くの店があり、それぞれ特徴的なチケッティ(Cicchetto)とワインを提供している。
このバーカロでチケッティをつまみ、ワインを飲んで色々な店をはしごするのがべネチアでの楽しみの一つだ。
この記事では僕が訪ねたべネチアのおすすめのバーカロ3店を紹介する。
⒈Cantina Do Spade
まずはCantina Do Spadeへ。
この店はべネチアのほぼ中央、グランカナルにかかるリアルト橋をサン・バルトロメオ教会方面から渡り、お土産店が軒を連ねる賑やかな通りをしばらく行ったところにある魚市場に近い広場から左に細い道を入る。
複雑な通りなのでスマホの地図アプリを見ながらでないと多分迷うと思う。
ただ、わかりずらい反面、隠れ家的な場所と雰囲気の良い店なので僕の一番のお気に入りだ。
前回訪ねた時は奥のテーブル席でイカ墨のパスタ(ベネチアが本場)の夕食を頂いた。
今回はバーカロのみ。
こじんまりとした入り口を入ると地元の人や観光客の皆さんが、チケッティをつまみながら立ち飲みをしている。
昼前の時間だが、そんなことはここでは全く関係ない。
僕らもグラスワインを注文してからカウンターに並んだ小皿を物色。
鱈のフリット、
海老のセモリナ粉揚げ、
クロケット、
ボイルして薄く味付けされたイカ、
タコのサラダ
どれもが美味しそうでこれから他の店をまわることも忘れ山盛り注文しで乾杯。
料金はカウンター越しに都度支払うシステム。
グラスワイン、チケティの小皿がは数ユーロなので、非常にリーズナブルだ。
ここで一時間ほど過ごして(本来はちょっと飲みなので長居は無用)次の店へ。
Cantina Do Spadeの基本情報
住所:San Polo, 859, 30125 Venezia VE, イタリア
URL:https://cantinadospade.com/en/
⒉Diavoloe l’acqua Santa
2番目の店はCantina do Spade から少しリアルト橋方面に戻ったところにあるDiavolo e l’acqua Santa。
日本語で「天国と地獄」。
特徴的な看板なのですぐにわかる。
入り口から入って正面のカウンターにチケッティが並んだオステリアにバーカロが併設された作り。
テーブル席があり”ちゃんとした食事” ができるが、今回はバーカロ巡りがテーマ。
前の店の反省から食べ過ぎないようにここではグラスワインとボール型のクロケットのみで乾杯。
時間は昼を過ぎていたが ”ちゃんとした昼食” は諦めてそのまま次の店へ。
ここには日本語のメニューが用意されていた。
Diavolo e l’acqua Santaの基本情
住所:Calle della Madonna, 561, 30125 Venezia VE, イタリア
URL:https://www.bacarotourvenezia.com/en/al-diavolo-e-lacquasanta-2/
⒊Cantina do Mori
Cantina di Moriは前の二つの店からほど近い場所にあるべネチアで最も古いバーカロ。
創業は1462年の酒屋。
なんと、日本の室町時代!
日本の老舗が、創業 明治X X年と言っているのが恥ずかしくなるほどだ。
店名は創業当時の経営者の名前をとったヴェネチアの方言で“ふたりのムーア人”という意味だそうだ。
この店、老舗にふさわしく店内は少し暗い感じの雰囲気のあるいい感じ。
ここではべネチアでしか味わえないフラゴリーノのワインがあるらしいが、僕らは注文することができなかった。
なぜなら、このワイン、実は違法なワインだそうだ。
なのでメニューには載っていない。
だが、自家製のものを頼まれて出すことは許されているらしい。
ただ、カウンター越しに店主とイタリア語で折衝できればの話だが。
フラゴリーワインについて詳しく解説している記事を見つけたので参考にリンクを貼っておく
https://www.ienomistyle.com/column/20170829-607
ienomistyle から
なので、僕は白のグラスワイン、妻はスプマンテ、そしてイワシのマリネとタコでまたまた乾杯。
そろそろ地面が回り始めた。
Cantina di Moriの基本情報
住所:Calle Do Mori, 429, 30125 Venezia VE, イタリア
URL:https://www.tripadvisor.jp/Restaurant_Review-g187870-d1034566-Reviews-Cantina_Do_Mori-Venice_Veneto.html
まとめ
以上紹介した3店以外にもべェネチアには特徴的なバーカロが沢山ある。
べネチアは歩いて回るか、水上バスで好きな場所へ簡単に行ける。
ノンちゃん、ベイちゃんには好都合な場所なのだ。
是非いろいろ試してみてはどうだろうか。
仮に店選びに失敗したとしても料金が手頃なので、すぐに次の店でリカバリーできる。
ただし、酔っ払って運河には落ちないように。
実際に毎年、何人かが運河に落ちるそうだ・・・。
ご安全に。