【パリで靴を買う】J.M.ウエストン・マドレーヌ店

 今(2022年)から随分昔。

 パリでJ.M.WESTON(以降J.M.ウエストンと表記)の靴を購入した。

 この記事では、僕がパリのJ.M.WESTONマドレーヌ店でGOLFを購入したプロセスとその後を紹介する。

パリで靴を買う

 2012年の12月、この年ユーロのレイトが€1≒¥112に。

 これまで海外で高額の買い物はしてこなかったが今回、何か記念(なんの記念?)になるものをと考え思いついたのが靴。

 それまで靴といえばイタリアだと思っていたが、妻が「えー知らないの?フランスにも素敵な靴が沢山あるよ」、さらに「いつも貧相な靴履いているんだからそろそろちゃんとした靴買ったほうがいいよ」と。

 妻は靴フェチだ。

 家の靴箱の約90%は妻の靴で閉められている。


 僕はそれまで靴にはあまり興味はなかったが、ファッションの基本は靴らしいのだ。

 妻がせっせと買い求めている似たような内容の本を読むとそう書いてある。

 ということでパリで僕の靴を調達することになった。

J.Mウエストン マドレーヌ店

 幸い予約していたホテルの近くにJ.Mウェストン のマドレーヌ店があったのでパリに到着早々店の様子を偵察に。


 

 この手のお店は買うつもりがないとなかなか入ることができない。

 冷やかしではなかなか入りづらいものだ。

 J.M.ウエストンをネットで調べてみると、入店早々「飲み物は何になさいますか?」と聞いて来たとか。

 これは絶対に「ちょっと見るだけ」の冷やかしは無理!

 ただ今回は事前に購入予定のモデルを決めていたのであとは入店するだけ。

 きっと足の採寸するだろうな、採寸のデータは記録されるんだろうか、足が臭かったら恥ずかしいな、などとどうでもいいことを考えてしまう。


 翌日、真新しい靴下と僕の持っている一番状態の良い靴(このために履いて来た)でホテルからほんの数分の場所にあるJ.M.ウエストン マドレーヌ店へ。

 「ボンジュール」と挨拶を忘れずにドアを開けると、女性の担当者がすかさず笑顔で挨拶を返すと同時に「飲み物は何になさいますか?」。
 
 「本当に聞かれた!」

 これ絶対、冷やかしでは来られないなと思いながらあらかじめ決めていた「ウォーター」をお願いして、定番モデルのGOLFが欲しい旨伝えると採寸台前のソファーに案内された。

【万力締め】少しキツイ方が良い

 採寸して靴を買うのはこれが初めての経験。

 採寸が終わると実際に靴を試着。

 最初に勧められたサイズは店内を少し歩いてみた感じは少し甲の部分がキツイような。

 2番目のサイズは甲が少し緩い。

 長く履く(こんな高い靴は一生モノだ)つもりなので少しきつ目がいいかと思い 6/F を選択。

 あとで調べたところ、J.M.WESTONは、「万力締め」「修行期間」とも呼ばれるタイトなフィット感で有名だそう。

 最初はキツイが履いているうちにその人の足型にピッタリフィットするようになるので購入初期は多少きつくても我慢が大事なんだ
だそうだ。

 J.M.ウエストンのサイズについてはネットを調べると色々詳しい解説が出てくるのでそちらが参考になると思うが、世の中には靴大好き人間が沢山いるものだと感心する。

 靴のサイズが決まったので、専用のシューキーパーとメンテナンスキットを合わせて購入した。

 リタックスの手続きをして晴れて「大人が持つべき上質なもの」のオーナーになることができた。

 ホテルに戻り改めて調達したてのGOLFをまじまじと眺めて見た。
後ろに「いいな〜」光線を感じ振り返ると、妻が物欲しそうに見ている。


 初めてのJ.M.ウエストン GOLFは、
身分不相応かと思えるほどの値段だったが、やはり足元がしっかりすると歩く姿勢まで整ってくるように思う。

それから

 その後気になったのは、靴フェチの妻のこと。

 僕がホテルに戻り上機嫌でいたところ妻の物欲しそうな視線が。


 その年から5年後、今度は妻の「大人が持つべき上質なもの」を求めにパリを再訪。

 帰国後、自宅の靴箱に僕のGolfとその横に妻のGolfが並んでおかれた。


 貯金,貯まるわけないわ(汗)。

 

J.M.ウエストンでフィティング
5年後、妻のGOLFを求めに再びマドレーヌ店へ。この時のユーロは128.63円。15%も高くなってるやないかい! 写真には写っていなが、妻の顔は見たことがないような満面の笑み。いつもこうだといいのだが・・・・


 正直に言うと、僕はGOLFを購入した2年後の2014年に、再度この店でローファー#180を購入していた。

 いつの間にか靴フェチの沼にはまってしまったのだ。

リタイアしてから靴の消耗が極端に減った。今は新型コロナの影響もあり、ほとんどの時間を家で過ごしているので靴を履く機会はほとんどない。だが、このJ MウエストンのローファーはGOLFと並び僕の愛でる品物の一つになっている。特別な靴に変わりはない。「ランプの消えぬ間に」より(写真をクリック)

 

 その後、更に妻も負けじと2018年に同じくローファーを購入。

 2022年の現在、靴箱には僕のGOLFとローファー、妻のGOLFとローファーのJ.M.ウエストンの靴4足が並んで置かれている。

 その結果、絶望的に貯金がなくなった😭。

 だが靴磨きの楽しみが増えたので良し(良しではないが・・・)とするか☺️。

訪問年月 2012年12月 2014年12月 2017年12月 2018年12月

J.M. ウェストン(マドレーヌ店)  の基本情報

店  名:J.M. ウエストン(マドレーヌ店)
住  所:1-3 Bd de la Madeleine, 75001 Paris, フランス
行き方  :  メトロオペラ駅から徒歩5分
電話番号:+33 1 42 61 11 87
URL         https://www.jmweston.com/en